遠山甌穴

甌穴(おうけつ)とは?-遠山甌穴の特徴

結晶片岩の岩盤の上を川が流れているところを「岩畳」と呼ぶことがあります。埼玉県では長瀞町の荒川にある岩畳が有名ですが、嵐山町の嵐山渓谷にもすばらしい岩畳を見ることができます。その岩畳の水際を見ると、大きな丸い穴が開いています。甌穴、またはポットホールと呼ばれるこの穴は、川底で小さな石が水流により一か所でクルクル回るうちに、少しずつその表面を削り、長い年月をかけて開いたものです。嵐山渓谷のものは人が入れるほどの大きさがあります。この特徴的な穴は、遠山地区の江戸時代中期の村絵図にも記載があり、すでに当時から注目されていたことがよくわかります。

(文章:新井 浩二氏 提供)

町内を流れる槻川(つきがわ)は、所によっては勢いがあり、所によっては穏やかで、変化に富んだ表情を見せます。槻川の流れは昭和初期の《武蔵嵐山》を紹介した新聞記事の中で「白樹を洗ふ清い水、岩間に雪を吹く激流」と絶賛されたほどです(当サイト内「嵐山の沿革」ページもご参照ください)。右の画像は遠山(とおやま)地区の甌穴付近の様子ですが、このような小滝を思わせる激しい流れが渦を作り、それに乗じた礫や小石が想像を絶する時間を費やし、地道に《磨き》をかけていったのだと思います。「継続は力なり」と言いますが、思い続けていれば頑なな巨岩をも穿つことができるという、大事なことを大自然が教えてくれるような気さえします。埼玉県内では数少ない地学的見地からも価値のある貴重な甌穴であり、また、まさに穴場的“パワースポットホール(パワースポット/ポットホール)”として徐々に人気が出てきているようで、現地に訪れる方が増えています。

一般社団法人 嵐山町観光協会

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