千年の苑ラベンダー園の今
<6月の刈り取り作業の様子>
千年の苑ラベンダー園の今
2022年6月10日~26日まで開催した「らんざんラベンダーまつり」の終了後は、直ちに花穂をせん定しました。
せん定した花穂はオイルを取るための原料として利用しています。
このせん定後は、ラベンダーの夏越しです。7月~9月までは、ラベンダー栽培管理上、最も重要な時期で、枯れてしまう株が多くみられるのがこの時期です。近年は、地球温暖化の影響から梅雨時期から雨量が多くなっている傾向で、線状降水帯、記録的短時間大雨など、これまでにない状況が日本全国で発生してます。ラベンダーは湿度を嫌い、蒸れ、根の呼吸が困難になって根腐れなどを起こして枯死してしまいます。
千年の苑ラベンダー園では、雨の多くなってきたこと夏越し時期をどう管理してくか…3年前に開催した初めてのラベンダーまつり後から種々検討、試行しながら、排水対策、土壌改善、雨除け法などを行ってまいりました。こうした中、昨年試験的に行った、雨除けの結果が極めて良かったことから、本年は、ラバンディン系のラベンダーすべてにこの雨除けを行っています。<画像1>
これから台風の襲来が最も懸念される時期です。実施しているこの雨除けは、強風が吹くと飛ばされ、壊れやすい欠点もあります。先日の台風8号の時は、台風の影響がどれくらいになるか迷いました。そこで実施した雨除けの半分を台風に備え、被覆したビニールを閉じる作業を実施しています。<画像2>(2022年9月 渡辺農場長)

<画像1>

<画像2>

ラベンダーは花を見るだけでなく、香りを楽しみ、ラベンダースティックやポプリにしたり、香料にしたりとたくさんの用途があります。花穂が濃い色になり、花が咲く寸前が最も香りが強いといわれています。そののち、2~3輪咲いた状態が価値のあるラベンダーであり、スティックづくり等のクラフトに向いています。ラベンダーの写真を撮るのには花が咲いていないので、物足りない状態です。
花の写真を撮られる場合、満開はいつですか?とお問合せをいただきますが、ラベンダーは一斉に咲かず、茎の下の方の両脇に更に花穂が付いて、ボリュームがでます。花の多くが咲いた時には、早く咲いた花は終わって茶色くなってしまいますので、撮影に良い「見ごろ」をお伝えしています。
例年の見ごろ 6月中旬~下旬
住所 埼玉県比企郡嵐山町大字鎌形
2022/6/1撮影
6/17 日差しを浴びて見ごろの場所が多くなりました。
摘み取り体験、スティックづくり体験、特産品版売などなど、テント、キッチンカーで出店しています。
6/9 グロッソも色づいてきました。
大きい株はもう少しかな、というものもありますが、若い株は紫色が濃くなってきました。
明日からの「らんざんラベンダーまつり」、
皆様のご来園をおまちしております!
6/3 カラフルラベンダー 15種のラベンダー
イングリッシュ系
・ミスキャサリン
・ヒドコート
・おかむらさき
・フラノブルー
・ブルーセントアーリー
・美郷雪華
・ほのか
・プラチナブロンド
ラバンディン系
・グロッソ
・ミスドニングトン
・グロッソホワイト
ストエカス系
・オーシャンブルー
・バルセロナローズ
・ティアラサファイア
・ルーシーピンク
(動画と順番は異なります)
たくさん種類がありますね。
もっともっとあるようです…

色づき始めました 農場長から 「ラベンダーは”花”ではなく”花穂”。”咲く”ではなく、”色づく”」…勉強になります。

10日のラベンダーまつりを待っているようです

肉汁うどんの小麦、農林61号です。乾麺のお土産、是非どうぞ!

色づき始めました 農場長から 「ラベンダーは”花”ではなく”花穂”。”咲く”ではなく、”色づく”」…勉強になります。